ぶんきょう野菜塾(2016秋)

講義と試食 季節野菜の基礎知識 ~旬・選び方・食べ方~

開催日時 2016年10月1日(土) 13時30分~15時30分
参加者 15名
テ-マ野菜 にんじん・かぶ・チンゲン菜

1)アクティブ野菜ソムリエ香月りさ先生による「学ぼう!季節野菜の選び方・食べ方~秋野菜編~」の講義がありました。

最初に、現在の野菜の流通状況を教えていただきました。にんじん・玉ねぎ・じゃがいもは、台風が北海道に直撃した影響で、年始までは値段が高そうです。野菜の最新情報は〔alic エーリック〕というサイトで知ることができるそうです。このサイトを活用して今一番おいしい野菜を食べようと思いました。
次いで、緑黄色野菜と淡色野菜の特徴を教えてもらいました。緑黄色野菜は油で調理をすると、吸収率がアップし、淡色野菜は水溶性ビタミンが豊富であるため、栄養が水に溶けやすく、汗等で身体から抜けてしまうため、毎食ごとに摂取すると良いそうです。

2)次に、にんじん・かぶ・チンゲン菜の食べ比べをしました。

にんじん
軸が太いものは香りが強く、細いものは甘く、やわらかかった。生のにんじんは香りが高かったが食べた感じはボリボリとしており、にんじんは油で炒めたほうがおいしいと思った。
かぶ
生で食べると、しゃきしゃきと食感が良く、かぶ独特の香りも強く感じられる。加熱すると甘くなり、味が濃くなる。すりおろしは、まろやかで優しいが、少し苦味を感じた。初めての食べ方であったが、おいしかった。
チンゲン菜
3分茹でたものは瑞々しくおいしかった。5分茹でると香りが抜け、水っぽくなっていた。油との相性が良く、炒める等の調理法で活かされる野菜だと思った。

3)今後の食生活に活かしていきたいこと

今回学んだ旬の野菜の選び方と保存方法を活かして積極的に季節の野菜を食べたいと思いました。緑黄色野菜と淡色野菜を意識し、栄養を効率良く摂取するために、食べ合わせにも着目して日々のメニューにも活かしていきたいと思いました。

講義と試食 秋野菜をおいしく~季節野菜の特徴を活かしたレシピ~

開催日時 2016年10月8日(土) 13時30分~15時30分
参加者名 15名
秋野菜レシピ 人参と春菊の酢の物・青梗と肉団子のスープ・蕪のピリ辛ご飯

1)料理研究家・管理栄養士の宮本千華子先生に「レシピの作り方」・「秋野菜の特徴を活かしたレシピ」について教えて頂きました。

【レシピの作り方】
調理法により基本となる塩分・糖分量はだいたい決まっているので、各調味料に含まれる塩分量を覚えておくと、料理の味付けが決まる。
●ほうれん草のお浸し(約1%塩分)
ほうれん草1束(300g)=4人分
茹でて、両手で軽く絞る→3cm幅に切る
ほうれん草300g×1%塩分=3gの塩=しょうゆ大さじ1。だし大さじ2を加え、割り醤油を作り、
1/3をあえて絞り、残り2/3をあえる。
お浸しとは、絞ったほうれん草にしょうゆをかけたものではなく、本来このような作り方をする。

【秋野菜レシピ実演】
人参と春菊の酢の物
酢の物の調味の割合は、酢:砂糖:薄口しょうゆ=2:1:1。これをビンに入れておくと、いろいろな野菜に活用できて便利。春菊は水につけて、パリッとさせてから茹でる。
青梗と肉団子のスープ
油の少ない赤身の肉に水分をたたきつけるように混ぜ込むことで、軟らかく仕上げる(乳化させる)。
蕪のピリ辛ご飯
葉にはカルシウムが豊富。根は皮をむかず、歯ざわりが残る程度に炒める。

2)秋野菜レシピ三品を試食しました。

人参と春菊の酢の物
とてもおいしく、酢が弱い人もむせることなく食べられる料理である。
青梗と肉団子のスープ
肉のうま味の利いたスープであった。肉が軟らかく仕上がっている。
蕪のピリ辛ご飯
蕪の辛味とチリメンジャコ・白ゴマの風味が合っていた。

3)今後の食生活に活かしていきたいこと

今までの塩分量を見直し、基本に忠実に調味を行いたい。また、野菜の皮や葉など食べられる部位は最大限に活用したり、スライサーなどを上手に取り入れ、野菜を積極的に摂取することを心掛けたい。

過去の参加者提案による秋野菜レシピを掲載しています。
レシピのページでご覧ください。