ぶんきょう野菜塾(2016冬)

講義と試食 季節野菜の基礎知識 ~旬・選び方・食べ方~

開催日時 2017年1月21日(土) 13時30分~15時30分
参加者 10名
テ-マ野菜 春菊・ねぎ・ニラ

1)野菜ソムリエプロの香月先生より冬野菜の講義を受けました。

冬野菜は、寒さから身を守るために水分を減らし、糖分を増やして凍りにくくなる「耐凍性」という性質により野菜の甘さが増すことを学び、野菜のおいしさには科学的根拠があることを知りました。次いで、それぞれの冬野菜の扱い方、見分け方、部位による調理方法の違いを学び、全ての部位をおいしく食べられると学べたことは今後に活かせそうだと思いました。また、「一番狩り」と言われる水分をたっぷり含んだニラや当日展示していた白菜(1/4切)の芯が少しずつ盛り上がっていく様子に野菜の生命力を感じました。

2)野菜の食べ比べをしました。

今回は、ニラ・黄ニラ・花ニラ(全てゆで)、春菊(ゆで)・春菊(レンジ)・春菊(炒め)、ポロねぎ(ゆで)・白美人ねぎ(ゆで)・ねぎ(グリル)の食べ比べをしました。ニラは、講義で教わったように、思った以上に甘味が感じられたので驚きました。黄ニラは癖がなく淡白な印象で、花ニラはつぼみの食感が良いなと感じました。春菊は、レンジよりもゆでの方が素材そのものの味を逃がさずに味わえたように思います。炒めたものは風味が大変良く、やはり油との相性は良いなと感じました。今回は春菊の中でも大葉種を食べましたが、食感、風味が普通種と比べて好ましいなと感じました。ネギについては、全体的にすべて甘い印象を受け、冬にとれたからこそ甘いのだと思いました。中でも、グリルねぎは他の二つと比べしっかりした噛みごたえがあるように感じました。香ばしくて美味しかったです。

3)今後の食生活に活かしていきたいこと

今回は、野菜についてだけではなく食品ロスについても教わりました。4人世帯の1年の食品ロスは、およそ6万円分にもなると聞いて驚きました。そのようなロスを防ぐべく、保存に役立つ技術として冷凍について教えて頂きました。様々な野菜の冷凍方法について教わりましたが、1回に使う分量に分け、空気を抜いて冷凍すること、使う際には手早く調理することが大切だと学びました。保存の技術はとても役に立つと思うので、冬野菜の扱い方に加えて早速実践してみたいと思います。

講義と試食 冬野菜をおいしく~季節野菜の特徴を活かしたレシピ~

開催日時 2017年1月28日(土) 13時30分~15時30分
参加者名 10名
冬野菜レシピ 春菊と大根のピリ辛和え ・ 焼きネギ かつお風味 ・ ニラ玉 梅風味

1)料理研究家・管理栄養士の宮本千華子先生より「冬野菜の特徴を活かしたレシピ」について調理実演がありました。

先生の実演を拝見しながら、野菜に関する知識や調理のコツを沢山教わることができました。野菜をパリッとさせ、食感を良くするためには事前に水につけ、野菜に水分を含ませると良いそうです。また、一人分のほうれん草のお浸しに使われる重量についてのお話も印象に残りました。普段の家庭調理では、数値化された重量を意識することがあまりないため、野菜350gといってもその具体的なイメージを持てませんでした。しかし、先生よりお浸しのほうれん草の重量はおよそ75gであり、一日に摂るべき野菜の目安量は約75g×5皿であるということを教えて頂き、1日の中でどのくらいの野菜をどのようにして食べるべきかが少し分かった気がします。野菜のことに限らず、意外と知られていない卵の溶き方のポイントも教わることができ、およそ1時間の講義・実演の時間はとても充実したものでした。

2)実演された料理の試食を行いました

今回の調理実演では、「春菊と大根のピリ辛和え」「焼きネギ かつお風味」「ニラ玉 梅風味」という3品の実演と試食をしました。「春菊と大根のピリ辛和え」は、ゴマ油入りの水で洗うというやり方が新しいなと思いましたが、試食してみて、このやり方によって香りが引き立っていることを感じました。生春菊との相性も抜群でした。根菜の食感もとても良く、先生の野菜の絞り方の加減がとても上手なのだろうと感じました。「焼きネギ かつお風味」は、ネギの白い部分と青い部分を一品で一緒に頂けるとても便利なレシピだと思いました。ポイントはネギをゆっくり焼いて甘味を出すことで、ここにかつおが加わると風味がとても豊かになります。「ニラ玉 梅風味」は、ニラの味と酸味の強い梅との相性がとても良かったのが印象的です。ニラの味を活かせる料理はなかなか少ないような気がしますが、美味しいレシピを新たに知ることができて良かったです。

3)今後の食生活に活かしていきたいこと

今回教わったレシピは、どれも短時間で簡単にできるものであり、野菜の美味しさを活かしたものでした。野菜を中心とした料理というと食卓での人気も得にくいイメージがありましたが、これらの料理は、味良し色良しで食卓を華やかにするものばかりだと思いました。また、教わったレシピを直接活かすことに加え、野菜料理を1日5皿食べる意識を持つことで、目標量の摂取を達成できたらと思います。

過去の参加者提案による秋野菜レシピを掲載しています。
レシピのページでご覧ください。