野菜生活のすすめ・にんじん


「食卓を鮮やかに彩るにんじんで食欲アップ!」


<分類>

セリ科ニンジン属

<旬・産地>

旬を感じさせない野菜の1つですが、あえておいしい時期というなら、夏蒔き栽培の物が収穫される秋から冬にかけてです。 北海道、千葉県、徳島県が主な産地です。

<選び方>

鮮やかな橙色で、皮にはりとつやがあり、肌のなめらかなものを選びます。軸の切り口が太い物は、芯が太くて中が硬いので避けましょう。

<保存方法>

暑さに弱いので、暑い時期は紙でくるんでビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。冬は常温でも保存可能です。

<栄養の特徴>

カロテンが豊富です。
アスコルビナーゼという酵素が含まれ、ビタミンCを酸化させてしまいます。もみじおろしを作るときは、大根とにんじんを別々にすりおろし、食べる直前に合わせるとよいでしょう。

<おいしい食べ方>

にんじんの香り・旨味成分は皮の近くに多く含まれているので調理のときは、新鮮なニンジンは皮をむかずに、または薄くむいて料理すると旨味がアップします。煮込み料理、グラッセ、サラダ、炒め物など幅広く使うことができます。
春に出回る新にんじんは、とてもやわらかく、独特の甘味があるので、ぜひサラダなど生食で味わってみましょう。

<トピックス>

にんじんは、手に入りやすく、保存がきく身近な野菜。その鮮やかな橙色は、いつでも食卓に登場し、明るい彩りを提供してくれます。
種類は、西洋種・東洋種があり、一般的によく食べられているにんじん(五寸)は西洋種です。
現在栽培されているほぼ唯一の東洋種は、金時にんじん(京にんじん)です。やわらかく甘味が強くにんじん臭さが少ないのが特徴です。秋~冬が旬の京にんじんは、色が鮮やかなので、正月のおせち料理やデザートに使われています。

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