野菜生活のすすめ・きゅうり


「盛夏に涼をもたらすきゅうり 食感も味も新鮮さが命」


<分類>

ウリ科キュウリ属

<旬・産地>

ハウス栽培が盛んで、1年を通して出回っている野菜です。春から夏(5~7月)の旬のものは種が少なく、香り・味ともに最高です。群馬県・宮崎県・埼玉県・福島県・千葉県・茨城県などが主な産地です。

<選び方>

太さが均一のもの、イボがしっかりしているもの、濃い緑色のもの、ツヤとハリがあり、両端がしなびていないものを選びましょう。

<保存方法>

水分がついていると傷みやすいので、よくふいてラップで包むかポリ袋に入れて冷蔵庫で保管します。ただし、時間が経ち水分が蒸発すると味も食感も極端に落ちるので新鮮なうちに食べるのがベストです。冬は風通しのよい室内でも保存できます。

<栄養の特徴>

成分のほとんどが水分で、カリウム・ビタミンC・カロテン・食物繊維などを含みます。

<おいしい食べ方>

はじめに板ずり(※1)をして表面のイボを取ると、えぐみが取れて緑色もまた鮮やかになります。
ビタミンCを壊すアスコルビナーゼという酵素が含まれていますが、酸がこの働きを抑えるので、サラダや和え物などには酢を使うとよいでしょう。
生のままで食べることが多いですが、炒め物や煮物にすると、また違う味わいになりおいしく食べることができます。加熱する場合は、歯触りを損なわないよう、また美しい色を活かして、加熱しすぎないように仕上げるのがコツです。
※1 板ずりとは、少量の塩をまぶしてまな板の上で転がすことによって味なじみや口当たりをよくする調理方法です。

<トピックス>

表皮にふいている白い粉はブルームと言って実を守るために出る物質です。農薬と間違える人や見栄えが悪いと思う人が多く、今ではブルームレスきゅうりの栽培が主流になっています。

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